内臓脂肪型肥満はあらゆる生活習慣病の危険が

内臓脂肪型肥満は危険

内臓脂肪型肥満はなぜ危険だと思いますか?

それは、内臓脂肪の蕃積によって中性脂肪が増え、善玉であるHDLコレステロールが減るからです。

内臓脂肪が必要以上に増えると、蓄積された脂肪が遊離脂肪酸に分解されて、肝臓に流れ込み、多量の中性脂肪が合成されます。

中性脂肪と善玉であるHDLコレステロールは、一方が増えるともう一方が減るという関係があります。

中性脂肪が増えるということは、HDLコレステロールは減ってしまいます。

HDLコレステロールには、血管壁にこびりついた悪玉であるLDLコレステロールを回収する働きがあります。

このHDLコレステロールが減ってくるということは、LDLコレステロールの回収が進まず、逆に悪玉であるLDLコレステロールが血管内に多くこびり付いてきます。

そうなると、血管がもろくなったり、狭くなったりして動脈硬化が進行してきます。

動脈硬化が進行してくるということは、心筋梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクが高まるということになりますので、内臓脂肪型肥満はとても危険な肥満なのです。

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内臓脂肪がたまっている人は複数の生活習慣病にかかりやすい

 
また、内臓脂肪がたまっている人は、高血圧、脂質異常症、糖尿病など、―人でいくつもの生活習慣病を抱えていることが多いようです。

長い間、からだの脂肪はエネルギーを貯蓄するためにあるもので、それ以外にはとくに重要な働きをしているとは考えられていませんでした。

しかし近年、脂肪細胞からはいくつかの重要な生理活性物質(アディポサイトカインといいます)が分泌されていて、からだの諸機能に大きな影響を及ぼしていることがわかってきました。

内臓脂肪が過剰にたまると、それらのサイトカインの分泌に異常が現れ、血糖値や血清脂質(中性脂肪など)、血圧が高くなりやすくなります。

その結果、糖尿病や高脂血症、高血圧が起きてきます。

内臓脂肪がたまっている人は、こうした危険因子を併せもっているわけですから、さまざまな生活習慣病に対する予防策を講じる必要があります。