尿酸値を下げる食事のコツ

尿酸値が高い人には間違った食生活を送っている人が多くみられます。

食べ過ぎや偏食、野菜不足などが原因の1つです。

尿酸値を下げるには、まずは食生活に気をつけることが基本です。

食事の内容と量を根本的に見直す必要があります。


食事からとるプリン体より、体内でつくられるプリン体のほうが多い

尿酸値を気にしている人は、「まずはプリン体を制限しなくてはいけない」と思っている人が多いと思います。

昔は、痛風というと最も悪い物にされていたのはプリン体を含む食品でした。

その制限の必要性を医師や栄養士から説明された経験があるかもしれません。

プリン体は尿酸の元になる物質で、肉や魚、ビールなどさまざまな食品の中に多く含まれています。

以前はこうした高プリン体の食品を、なるべく排除することが高尿酸血症を改善する方法だと考えられていました。

しかし、最近は必ずしもそうではありません。

食事からとるプリン体の量よりも、体内の代謝によって産生・増加するプリン体の量のほうが多いことが明らかになってきたからです。


プリン体の制限だけでは高尿酸血症を改善できない

プリン体の摂取量と尿酸値の関係については、さまざまな調査・研究が行われています。

そのメカニズムはまだ全面的に解明されたわけではありません。

しかし、食事でプリン体を制限しても、尿酸値は10~20%程度しか低下しないという研究結果も報告されています。

プリン体自体はほとんどの食品に含まれています。

また、尿酸のもとになるプリン体は多くが体内でもつくられています。

さらに、食品のなかには、それ自体はプリン体ではありませんが、体内でつくられるプリン体を壊すものもあります。

プリン体が壊されれば、それを補うプリン体がつくられます。

アルコールなどは、まさにそういう物質です。

ほかにも大量にとればプリン体を壊して尿酸値を上げる成分はいろいろあると考えられるのです。

こうして、たくさん食べれば体内でつくられるプリン体も多くなります。
 
つまり、プリン体を多く含む食品だけを制限しても、高尿酸血症を改善できないということです。

では、どうすればいいのか?


プリン体の制限よりも食事全体の量を考える

画像の説明

今は、尿酸値が高いから何を食べてはいけないというより、まず食事全体の量を考えるようになっています。

実際、尿酸値の高い人には食べ過ぎの傾向があり、肥満の人が多く見られます。

肥満度が上がるにつれて高尿酸血症の人の率が高くなることもわかっています。

まず食べ過ぎの習慣を改め、肥満の解消をはかることが大切です。

肥満のある人が減量すると、たいてい尿酸値が下がっていきます。

尿酸値ばかりでなく、血圧、コレステロールや中性脂肪の値、血糖値なども、たいてい改善します。

とはいえ、プリン体の多い食品を無制限にとっていいということにはなりません。

プリン体の過剰摂取は、あくまでも好ましいことではないのです。
 
普段の食事では、プリン体の多い食品を避けながら、食べ過ぎに気をつけて、全般的な食生活の改善をめざすように心がけましょう。